• 清浄山 安楽寺(大阪府茨木市)

墓の在り方と時代

 お墓というものは、過去と現在の接点でもあり、自分の生きる道を照らす心の標(しるべ)のようなものだと思います。自分の生きる証(あかし)というか、時間の標識というか、単なる故人の墓標ではないところがあります。


 昭和時代でも徐々に、家族の在り方の変化に伴って、お墓の在り方も変わりましたが、近年特に、それまでに無い動きが見られます。伝統文化にも起こっている「多様化」です。

 これは、生活習慣の変化から、お墓に対する考え方も変わっています。墓そのものを建てず、海などへの散骨、樹木葬などに関心が寄せられつつあります。また、後継者がいないことから、代々続く墓を整理する「墓終い(はかじまい)」が、全国的に急速に進んでいます。

 何千年と日本文化の中で続いてきた、人生の終わり、家族が寄り合う最後のカタチも変わりつつあります。ちょっと何だか、切ないような思いもしますね。



伝太田太郎頼基の墓(顕彰場)

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